パタゴニアの新作レインウェア『カルサイトパンツ』を試してみたら、動きやすくて快適だった

どうも、ど田舎はいたついんの夫です。

ずーっと愛用していたパタゴニアの「クラウドリッジパンツ」がボロボロになってしまいました。

3年余り、過酷な山を共に乗り越えてきたこのパンツ。

縫ったりメンテナンスをして使ってきましたが、そろそろ引退のようです。

ありがとう。これからは作業用レインパンツとして使わせてもらいます。

ということで、新たなレインパンツに買い替えました。

その商品がこちら。

パタゴニアの新作レインウェア『カルサイトパンツ』

出典:パタゴニア

『カルサイトパンツ』は2020年春夏シーズン、満を持して登場したパタゴニアの新作レインパンツです。

パタゴニアはこの商品と同時に『トレントシェル3L(人気のトレントシェルのパワーアップモデル)』と『レインシャドー(位置付け的にはクラウドリッジの後継モデル)』を展開しており、『カルサイト』はこの新作3モデルの中でも最上位のシェルだと言えます。

カルサイトパンツのスペックは?

寸法(メンズ)

出典:パタゴニア

寸法(ウィメンズ)

出典:パタゴニア

メンズは【XS〜XXL】、ウィメンズは【XXS〜XL】が展開されています。

サイズの幅が広いのはとてもありがたいですね。
ただし規格は欧米サイズとなるので、基本的には普段着よりもワンサイズ小さくした方が良いでしょう。

特 長

素材:2.5層構造のゴアテックス・ファブリクス
重量:312g

同時展開された『トレントシェル3L』と『レインシャドー』は「H2Noパフォーマンス・スタンダード」というパタゴニアの独自規格の防水透湿素材が使われていますが、『カルサイト』は防水透湿素材の代表「ゴアテックス」の<2.5層構造>が採用されているのが大きな違い。

編集:ど田舎はいたついん

<2.5層構造>とは、撥水性を持つ表生地を1層、防水透湿性を持つゴアテックスメンブレン(ゴアテックスの薄い膜)を1層、薄い保護シートを0.5層として、重ね合わせた構造。

防水透湿機能を持つシェルは基本的に<2層構造><2.5層構造><3層構造>のいずれかになります。

むすめ

余談ですが、100円ショップに売られているような透明のカッパは、防水性のみの<1層構造>で透湿性はありません。

『カルサイトパンツ』を細かくチェックしてみた!

まずはカルサイトのディテールを見てみました。

腰まわり

ウエストは内蔵のウェビングベルトのみで調整。

前方部はファスナー式、ボタンでしっかりスナップします。

ポケットはありません・・・

後ろ側はいたってシンプル。「 GORE-TEX」のロゴがうっすら入っています。

太ももまわり

両サイドには撥水処理されたファスナーが太ももの上まで伸びており、登山靴を履いたままでも着脱がしやすくなっています。

また、ダブルジッパーなので、上部だけを解放することでベンチレーションとしても活用可能。

裾まわり

裾口は二段階調整ができるボタンスナップが付属。末端を絞る調整ができます。

絞ることで、足元の視界をクリアにしたり、足元がもったりして裾が擦れるリスクを軽減します。

両足の内面には、アイゼンなどの刃による破けを防ぐエッジガードが備わっています。

このことから、積雪期・残雪期の使用も想定されていることがわかります。

ただし、ハードシェルのエッジガードほど頑丈ではない様子なので、雪山で使う場合は積極的にアルパインゲイターを着用した方が良いでしょう。

実際に『カルサイトパンツ』を試してみた

ジャケットは別メーカー、アルパインゲイターを着用中

ということで、『カルサイトパンツ』を山で着用してみました。

はい、がっつり雪山です。

結果をいうと、雪山でも全く問題なく快適でした。

『カルサイトパンツ』は、高い防水透湿性と動きやすい設計で、とにかくストレスがないのが魅力です。

それらの機能の詳細に入っていきましょう。

スタイリッシュなシルエット

身長169cm、体重60kg(脚は短い)でXSサイズを着用。それでも「ちょっと股下が長いかなー」という印象。

ウエストはジャストフィットでした。

冬用登山靴の上からでも無理なくかぶせられます。

動きやすい立体裁断

『カルサイトパンツ』は伸縮性があるわけではありませんが、ひざ回りに施されている立体裁断により、快適な動きを実現。

脚の上げ曲げ、バリエーションルートに求められるテクニカルな動きでも、脚にストレスを感じることはありませんでした。

蒸れを的確に逃す

雪山とはいっても春先ともなれば日中は歩けば汗ばむほど。

しかし、脚部分は常に快適さを保っていました。

暑さを感じたときも、サイドのジッパーを下げればベンチレーションになるので、一気に熱を放出させることができます。

ぷるぷる弾く防水性

さすがパタゴニアのシェル!防水性は文句なしです。

プルプルと水が流れていきます。

この水滴もパンツを数回振れば・・・

この通り、ドライな状態に。

防水・撥水性は少しずつ落ちていってしまうので、定期的な撥水処理を怠らずに!

『カルサイト』は、雨から雪山まで幅広く使えるレインパンツ

『カルサイトパンツ』は、動きやすく快適で高い防水透湿性を備えたシェルパンツ。

定義としては<レインウェア>とされていますが、雨のシーンだけで使うのは勿体ないくらいです。

おそらく筆者は、残雪期や中級レベルの雪山(例:厳冬期 赤岳、厳冬期 西穂など)にも使っていくと思います。

そんな『カルサイトパンツ』はこんな人におすすめ

カルサイトパンツはこんな人におすすめ

・シェルパンツとして、雨の登山や雪山などで使いたい人
・スタイリッシュな着用感のレインパンツを求めている人
・動きやすくストレスのないレインパンツを求めている人

『カルサイトパンツ』でいろんな登山シーンを思いっきり楽しみましょう!!