もくじ
どうも、ど田舎はいたついんの夫です。
最近更新を怠っていたせいか、ブログのアクセス数が下がっております。
あっ、元々たいしたアクセス数じゃないか・・・涙
しかし、ここ最近は隠居生活だったのでホットなネタがない!
とムスメが言っている気がしたので、またも山ネタです。
わたしのふるさとの山『守屋山(もりやさん)』
我がアジト(自宅)から車で30分程走ったところ、伊那市高遠町と茅野市、諏訪市の境に『守屋山(もりやさん)』という山があります。
言うなれば「THE 里山」という感じの山なのですが、その手軽さと展望の山100山にも選定された360度の大パノラマが魅力で、ハイキングとして人気の高い山です。
私にとっては幼い頃から、何度も母と一緒に登った思い出深い山。
伊那市長谷に移り住んでからも、トレーニングとしてちょこちょこ登らせてもらっています。
山そのものが御神体とされる信仰の山
守屋山には東峰(標高1,631m)と西峰(標高1,650m)があり、どちらも展望はバツグン。北アルプス・南アルプス・中央アルプス・八ヶ岳などの日本を代表する名峰を一望できます。
また、この山の北側には御柱祭でも有名な諏訪大社がありますが、この諏訪大社には本殿が存在しません。それは守屋山が諏訪大社の御神体とされているため。
山そのものに「神が宿る」とされ崇められてきたのです。
条件が良ければ、日本百名山のうちの33座を望むことができるのだとか!
どんだけ〜!
【百名山が33座見える?!】守屋山の大展望
守屋山の一番の魅力は、なんといっても山頂からの大パノラマ。
日本を代表する山岳地帯のど真ん中にいることを実感します。
3つの主要ルートの中でもオススメの『立石コース』とは
守屋山には大きく分けて3つのコースがあります。
- 1.杖突峠コース
かつては主要な登山口でしたが、ここ最近ソーラーパネルの大規模な工事が進んでおり、登山者は邪険されています。駐車場には業者の事務所が立ち、大型トラックや時にはヘリコプターが往来。
落ち着いた景観も破壊され、ソーラーパネルを眺めながら登る不快な登山になります。あまりオススメできません。 - 2.立石コース
多くの巨岩を巡りながら心地よい樹林帯を歩くコース。コースは変化に富び、見どころも多いため、何度登っても新しい発見を見つけることができます。
守屋山へ行くならぜひ歩いて欲しいコースです。 - 3.松尾峠コース
静かな樹林帯を黙々と登るコース。急登が続くので、のんびり楽しむには少しハードかもしれません。下りなどのバリエーションで楽しむのにオススメなコース。人気が少ないのも◎
ここでは私がオススメする『立石コース』をご紹介したいと思います。
『立石コース』から『守屋山西峰』までのルート案内
コースタイム:登り2時間、下り1時間半、計3時間半
距離:往復約5.5km
比高:約580m
駐車場はここがおすすめ
初めて立石コースへ行く方は、こちらの建物(廃墟)のスペースに駐車するのが◎。
ここから北へ少し歩くと『立石コース』と書かれた看板が左手に見えるので、看板に沿って進みます。
ほどなく歩くと立石コースの登山口に到着。
ここには車3台分ほどのスペースがありますが、道がそこそこ細いです。山道の運転に慣れている方なら問題ないかと思いますが、不安な方は下の廃墟スペースを借りた方が良いでしょう。
また、舗装路に沿ってもう少し進むと、別の駐車スペースもあります。
ちなみに冬に二駆で行ったら途中でスタックしました。やはり山は四駆が無難でござる。
心地よい樹林帯を進む
駐車スペースの奥が登山口に。道は明瞭で歩きやすい。
立石コースは「守屋新道」という名前がついているそうです。
さっそく巨岩が現れました。『亀石』です。
ここの尾根を上がっていくと「前獄」というピークに出ます。ちょっとしたバリエーションルート。
『御陰核岩』。命名したのはきっと男でしょう。
立石コースの名ともなった『立石』です。展望の良い開けた場所に大きな岩がドカンとあります。下からだと8mほどはあるでしょうか。
ここから里と南アルプスを眺めることができます。
立石から少し進むと分岐にぶつかります。
左は「岩巡りコース」。右は「尾根コース」。
もちろん進むのは岩巡りコース!!(尾根コースは見どころが少ない・・・)
どっちを進んでも10分ほどで合流しますよ。
大小いろんな岩が点在!
十文字岩。名の通り十字のクラックが入っています。
頑張れば登れそうな感じ。登らないけど。
3つの卵のような岩が並んだ『親子岩』。
名のついていない岩もゴロゴロしています。
「岩巡りコース」の見どころ!『鬼ヶ城』と呼ばれる岩小屋です。
はるか昔、ここに鬼が住んでいたのだとか。
けっこう迫力があり、見応えがあります。
『百畳岩』に到着。平らな一枚岩の上に乗ることができ、なんとも最高な休憩場所です。
でも百畳はないよな・・・・
ここで「尾根コース」と合流します。
百畳岩から少し歩くと、コースの左手に浅間の滝への分岐があります。
時間があるようなら立ち寄ってみるのも良いかもしれません。
山頂に向けてもう一踏ん張り!
鞍部に出ました。左が守屋山へと続く道。右へ行くと「前獄」があります。
「前獄」は見晴らしがいいわけではないので、スルーしても良さそうです。
鞍部から先は少し急登に。
「息切坂」「胸突き八丁」という名称のジグザグの道を登っていきます。
杖突峠コースとの分岐にぶつかりました。
東峰まであと少しです。
ピークが見えてきました。
山頂からは360度の大パノラマが!
守屋山の東峰に到着です。
東峰には『守屋神社奥宮』が祀られています。
なぜか檻に入っています。
どうやら昔、守屋山は「雨乞いの山」ともされており、この石祠を谷へ落とし、神の怒りを買うことで雨を降らせたのだとか。なんだかすごい伝承ですね。
なので、「また落とす人がいるかもしれない!」ということで、檻に入っているのだと思います。(推測)
ここから西峰までは20分ほど。平坦で歩きやすい道なので、ぜひこちらにも足を運んで欲しいところ。
守屋山の最高点は西峰になります。
西峰は広い草地になっており、休憩するにも最適。
近くには『ラビット小屋』と呼ばれる、綺麗な無人の避難小屋もあります。
ここで飯を食らうのが、私の守屋山でのルーティンなのです。
守屋山は御来光ハイクもオススメ!
登山道が明瞭で、危険箇所も少なく、山頂からの大展望が魅力の守屋山は、御来光ハイクもオススメです。
明朝に出発し、日の出を目指して山頂へ。
時がゆっくり流れ、一日は始まっていきます。
新年は初日の出を求めて登山者が集まります。
噂では元旦はラビット小屋でお雑煮が振る舞われるそうな。
季節を問わず登れるのも、守屋山の魅力です。(もちろん相応の装備は必要ですが)
この光景を見るだけで「きてよかった」と思えます。
見どころいっぱい!いい感じに登山を満喫できる『守屋山・立石コース』
「守屋山がキッカケで登山が好きになった」という友人がいます。
それほどに守屋山はどんな人でも楽しめる山だと思います。
登山があんまり好きじゃない人、山に行ったことのない人、ちょっとワクワクしたい人、トレーニングで登りたい人、どんな想いにも応えてしまうのが守屋山・立石ルートです。
ぜひ、近くに来た際には登ってみてください。
きっと「来てよかった」と思えるはずです。
こういう時は得意の山行ネタしかないだろ!