もくじ
今回の記事では、ルートバーン・トラックのルート解説を行います。
出発までの行程や装備などは前回の記事をご覧ください。
想い出に浸りながら、ちんたらと解説していきます。写真多め。
コースタイム
■1日目
8:43 The Divideから出発(Te Anauに前泊してバス移動)
10:14 Key Summit山頂
10:55 Key Summit track分岐点
11:08 Howden Hut
12:45 Earland Falls
14:57 Lake Mackenzie Hut泊
■2日目
7:30 Lake mackenzie Hut出発
11:17 Harris Saddle避難小屋
13:00 Routeburn Falls Hut
13:55 Routeburn Flats Hut泊
■3日目
10:30 Routeburn Flats Hut出発
12:30 Routeburn Shelter到着(バスでクイーンズタウンに移動)
ルート解説
1日目 The Divid ~ Key Summit ~ Lake Mackenzie Hut
8:43 The Divide Shelter。天候は晴れ。公衆トイレに寄って歩き始めました。
トイレは想像していた感じのヨゴレ具合。ザ・公衆トイレ。
早速、苔というかジャングルというかもりもりした感じ。
道脇の至るところにイタチやポッサムを捕獲するための木箱(トラップ)が仕掛けられています。
このトラップにまつわる興味深い記事を発見したので、興味がある方は是非。↓
科学コミュニケーターブログ「ニュージーランドは2050年までに外来種を根絶します」
日本科学未来館
ピンクの三角印はピンクリボン的な道しるべかと思いきや、トラップのマーキングのようです。
コースの道標はオレンジ。
Key Summit山頂を目指して歩きます。
Key Summit trackの分岐点からは登りが続きます。
登っていくと、展望がぐーんと開けて足がよく止まること。
10:14 Key Summit山頂に到着し、周辺を散策。
The Divid ShelterからKey Summit trackに差し掛かる分岐点までの標準タイムは45分。
また同じコースを下り、Howden Hutを目指す。
道中、道脇にひっそりと佇むたまごを発見。
スーパーに並んでいる卵のようだが、何の卵だろうか。
11:08 Howden Hutに到着してひと息。
ここでついに奴らと出会う。ぶんぶん付きまとってくるいけ好かない虫。サンドフライ。
噛まれるととてつもなく痒いと言われている、日本で言うブヨ(またの名をブト、ブユ)。
朝夕に活発に活動する習性があるそうだが、水辺は日中も多かった。
次のポイントはEarland Falls。
「滝までもうちょっと」なんて考えていたら、遠くから外国人ハイカーが「fall!fall!」とこちらに向かって叫んで教えてくれた。
「知ってるよ〜滝でしょ〜」っていう心境で近づくと、突然ダイナミックな滝が現れて思わず「わああああ!」と叫んだ。自然に声が溢れ出た、何だかこういうの久しぶりだな。
さっきの遠くから教えてくれたハイカーの気持ちがわかって、ほっこりした。
水しぶきを浴びて、しばらくEarland Fallsに魅入る。
道中、右手にツアー専用のロッジがあります。きっれー。
そんなこんなで、14:57 本日の宿Lake Mackenzie Hutに到着。
夜まで管理人さんは現れない。
談話室に部屋表があって、使用するベッドのところに名前を書き込む式だったと思う。
19時頃、今日泊まる人全員がキッチンに集合して、管理人さんと直接チェックイン手続きをしたり、(DOCで提示した紙を見せた)天気やルート上での環境保全についてのアナウンスを受けたりします。途中から何を言っているのかわからなかった。
この時期は21時を過ぎてから、突然日が沈む。
日照時間が長いので、同じ部屋に泊まっていた可愛らしいティーンズたちは日没ギリギリまで湖で泳いでいた。修学旅行のテンションでハイテンション。若い。
隣のマットを寝床をにしていたおばさまは、私たちが夜21時頃シュラフにこもっているのを見て「もう寝るの!クレイジー!」とぺちゃくちゃ騒いでいた。暗くなっても結構賑やかな皆さん。
朝6時に起きて、シュラフから出るときに隣のおばさまも目を覚ます。「今何時だと思ってんのよ!」と怒る。友人が真顔で「six」と答えると、「Wow crazy!」と呆れられた。
そんなやりとりや、海外での常識や認識の違いを楽しむ。
キッチンにはガスコンロがそれなりの数あります。
2日目 Lake Mackenzie Hut ~ Routeburn Flats Hut
鳥の囀りで目を覚ます。(朝でも晩でも四六時中鳥たちの囀りが聞こえる)
7:30 Lake mackenzie Hutを出発。少し登ると湖と小屋を眺められます。写ってないけど、右端方面に小屋がある。
登りきると、オーシャンピーク・コーナーとホリフォード・フェイスという縦走トレイルに入ります。
左手にはHollyford渓谷を挟み、壮大なDarran山脈を見渡せます。
あの山
この山
何ていう名前なんやろなー
雲全部とれてくれー
気づけば、歩きながら同じ山をひたすら撮り続けていた。
この絶景ロードが終わってしまうのがもったいなくて、ふわふわした気持ちでちんたらと歩きます。
まさに楽園でした。人にもあまり会わなかったなぁ。
11:17 Harris Saddle避難小屋に到着。トイレが建物の後ろにあります。
コニカルヒルは写真の左斜め上にありますが、この日は風が強いからcloseだったが登って行く人はいた。
景色いいんだろうなー。
この後も3人は各々てくてく。本日の宿Routeburn Flats Hutまで好きなように歩きます。
岩のゲートをくぐると、Routeburn Falls Hutまであとちょっと。
13:00 Routeburn Falls Hut通過。
木々の隙間からどどーんと大きな山々。
あぁ、どの山もかっこよくて美しいいいい。
まさにネーミング通りの気持ち良さそうなフラットゾーンが出てきた。
橋を渡り、歩き続ける。
13:55 Routeburn Flats Hutに到着。
川で遊びたかったけど、案外寒いので見てるだけ。
ここで本を読んで、のんびりするとか想像するだけでうっとり。
昼を過ぎると日帰りの人もいないので、20人にも満たない泊まり客だけ。
寝室は2段ベッドが1部屋5セット×2部屋。
昨日のLake Mackenzieよりも人が少なくて、周りの人たちも静かで超快適でぐっすり眠れました。
綺麗だし、静かだし、定員少ないし。この小屋イイです。星五つ★★
3日目 Routeburn Flats Hut ~ Routeburn Shelter
10:30 Routeburn Flats Hutを出発。この時間になると、日帰りの人も小屋周りにぱらぱら。
今日も天候良し。
トレイルの終わりが寂しくて、ゆっくりゆっくりと歩く。
小鳥が近づいてきてシャッターを切りまくったり、水辺に降りて休んだり。
12:30 Routeburn Shelter到着(バスでクイーンズタウンに移動)
歩いて気づいたトレイルの特徴
・歩いた三日間、ほとんど晴れでした。2日目の朝だけ少し雨が降っていましたが、雨が降っても森がきれい。雨露が緑や苔を一層と美しく見せてくれます。雨が降っても景色を堪能できるコース。
・ルートがしっかりと整備されていてめちゃめちゃ歩きやすい。木道には金網が巻き付けられていたり、(滑り止め?)道中を横切る木には切り込みが入れられていてステップがついていたり。よくもここまで、まぁと感心します。
・日帰りルートもあり、Routeburn Shelterからのルートはファミリー向けとしても推奨されている。実際によちよち歩きの子ども連れで散策を楽しんでいる家族を見かけました。
・各小屋に立ち寄ると、天候情報がチェックできる。案内ボードにびっしりと書いてくれている。
・各小屋、シーズン中はガスコンロが使える+ベッドには備え付けのマットがあるので、荷物少なめで歩くことができる。
・何か困った時は、各小屋にいるレンジャー(管理人さん)を探し出せば相談できる。
次回はテカポ観光編ですよー!見てね!
[NZ13日間の山旅シリーズ]はこちら
2018年12月3~5日(NZは初夏)の記録です。
健脚な3人の20代女が、各々写真撮ったり植物眺めたり、ゆるっと歩きました。